この記事では、クランチタイマーで2022年に話題になった最新のWebサービスやアプリについてご紹介していきます。
※2023年の新しい記事はこちらからご覧いただけます。
「Figma(フィグマ)」を提供するFigma, Inc.は、製品、Webサイト、ヘルプセンターの日本版を発表しました。
Figmaの製品が英語以外の言語に対応するのは、今回が初めてのケース。
Figmaとは、ブラウザ上からチームで共同編集しながら、ブレスト・デザイン設計・構築までの全プロセスを行なうことができるプラットフォームです。
主なメリットとしては下記の通り。
クランチタイマーでは、こちらの記事にてFigmaの基本操作・簡単な資料の作成方法について解説していますので、ぜひご覧ください。
株式会社LIFULLは、VR(Virtual Reality)による新しい住まい探し体験を提供するアプリ「空飛ぶホームズくん」を初公開しました。(ベータ版)
賃貸物件の平面間取り図から3Dの部屋を生成し、まるでお部屋の中にいるかのように物件の中を移動して内見ができます。
ニトリでは、店舗への来店客の買い物をサポートするメニュー「店内モード」に「アプリde注文」を追加したことを発表しました。
これにより大型家具もカートに入れることなく、手元のアプリから商品のバーコードをスキャンし、その画面をレジで見せるだけで手ぶらで会計をおこなうことができます。
なお店内モードでは、自分が探している商品が店舗のどの場所にあるのか一目瞭然です。
京王百貨店が提供するLINEミニアプリ「Keio BEAUTY」に、新機能としてオンライン接客機能が発表されました。
京王パスポートカード登録者向けの限定サービスとして、アプリからのチャット接客、ビデオ電話接客といった接客機能を実装しています。
「manimo」は、子どものデビットカードを発行して、親子で「使う」「稼ぐ」「貯める」を学べるアプリです。
子どもにVisaデビットが発行され、子どもが自分のお小遣いの範囲内で支払いをすることができます。
支出入を自動管理、お小遣いの送金、欲しいものリストを作成してコツコツ貯金することなど、子供の金融教育に役立つ機能がたくさんあります。
Facebook CEOのMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏は、「メタバースとは何か。それは、デジタル空間で人々と一緒にいることができる仮想環境です。見ているだけではなく、その中にいるような感覚になれるインターネットのようなものです」と語っています。
その意味通り、まるで留学しているかのように、世界中のユーザーとコミュニケーションをとることができるサービス「fondi」が話題に。
教科書で習った言葉しか頭に浮かばず、コミュニケーションに自信がない人にとっては、バーチャルにおけるリアルなコミュニケーションは貴重な経験になりそうです。
https://lifenote.ntt-finance.co.jp/
楽クラライフノートは、「子供と離れて暮らしていて、何かあった時が不安」「介護や相続のことを親に確認したいけどなかなか聞きにくい」といった、家族間の様々な悩みを解消することができるクラウド型エンディングノートアプリです。
このアプリでは、銀行、証券、クレジットカード、年金などの複数の金融機関サービスの情報を一度連携するだけで、資産の増減を自動で集計することができます。
また、健康状態や介護、相続に対する考えなど、家族に伝えたいことを共有したり、自分の歩いた歩数やスマホの充電状況なども表示することが可能です。
https://www.wafflejournal.com/
「Waffle」は、メンタルヘルス用のグループジャーナリング(交換日記)アプリです。
友人、夫婦、親子など少人数の深いコミュニケーションを楽しめる、心理的な安全性が高いクローズドなコミュニティと言えます。
「安心して使える身近な人との日記帳」として、他人の目を気にすることなく自分の日常を書き記すことができ、招待した人と近況報告や会話をすることができます。
「cocoromi」では、不妊治療に関するデータを入力することで、治療計画が立てやすくなるサービスを提供しています。
具体的には、Googleカレンダーとの連携による通院管理や、治療内容の記録などを行なうことができます。
また、治療や検査の選択肢が多い不妊治療において役立つように、全体の統計や自分と似た人の治療データを確認することができ、自分の治療方法の参考にすることが可能です。
ヘッジホッグ・メドテックは「日常生活と医療をつなぐ」をビジョンとする、2021年創業の医療系スタートアップ企業です。
同社では現在、生活への影響が大きく、就労世代の患者が多い頭痛をターゲットとした治療用アプリの開発を進めています。
具体的には、片頭痛治療において有効である認知行動療法をスマートフォンアプリを通じておこなうことで、日本初の頭痛治療用アプリの薬事承認を目指します。
「HelloBoss」は効率的な採用・求職プロセスを提案し、高精度なAIによる企業と求職者とのベストマッチを実現するマッチングアプリです。
日本の労働市場の重要課題である、人材流動性の乏しさを解決を目的の一つとしており、スマホ1つで企業と求職者がいつでも会話することができます。
近年、住所が分からなくても贈れるソーシャルギフトが人気を集めています。
ソーシャルギフトでは、SNSのアカウントしか知らない相手にも、URLを送るだけで簡単にプレゼントを贈ることができます。
LINEやメールからURLをクリックすると、贈り主からのメッセージと専用サイトへのリンクが表示される仕組みです。
「oVice」は、そのキャッチコピー通り、リアルのようなバーチャル空間をオンライン上につくり、偶発的なコミュニケーションを支援するサービスです。
実際にデモ体験をおこなってみましたが、アイコンを通してエリアを移動することができ、会話をしたい相手のアイコンをクリックすると、呼びかけやチャットの開始ができるようでした。
さらに、1対1だけでなく、面白い話が聞こえたら周りの人が会話に入ってくることもでき、限りなくリアルに近い形でコミュニケーションをとることができます。
コロナ渦によりリモートワークが増え、在席しているかが一目で分かること、チームでの一体感が生まれること、気軽なコミュニケーションができることなどに新たな価値が生まれたと言えます。
「Worksamples」は、海外で主流となっている「ワークサンプルテスト」という選考手法をベースに開発されたサービスです。
ワークサンプルテストとは、求職者に入社後に就く業務を疑似体験してもらうことで入社後の活躍を予測する手法であり、主に海外で注目されています。
「Worksamples」では、求職者に業務を疑似体験してもらうことで、AIが問題解決能力を自動でスコアリングをおこなうため、選考工数を削減することが可能になります。
学力での選抜ではなく、問題発見力や予測力、問題解決力といった仕事で活躍できるスキルを見極めることができるサービスとして、今後さらに活用の場が広がりそうです。
「レジャパス」は、遊園地・テーマパーク・水族館・動物園・美術館・温泉・サウナ・観光施設などのレジャー施設を利用することができるサブスクリプションサービスです。
プランは、「平日限定ライトプラン」、「平日+土日祝スタンダードプラン」、「プレミアムプラン」の3つがあり、全国の施設を無制限に利用することができます。
(ライトプランとスタンダードプランの場合、同一施設の利用は月1度まで)
また、プレミアムプランでもらえる「レジャコイン」を貯めることで、友達や家族の分も予約することも可能です。
「モグカツ」は、飲食店とグルメインフルエンサーの双方が無料ではじめられる、口コミの最初の出会いをつくるサービスです。
「募集」・「オファー」・「リアルタイムマッチング」といった、さまざまなマッチング機能があり、スマホひとつで空席を招待席に変え、グルメインフルエンサーとの新たな出会いに繋げることができます。
食べログオーダーは、スマートフォンでメニューの閲覧・注文できるモバイルオーダーシステムです。
席に着いた来店客にQRコードを渡せば、来店客のスマートフォンからメニューを確認でき、注文まで完了することができます。
さらに決済サービスとも連携しており、事前決済も可能です。
「postalk」は、カードを貼りあって並べ替えながら会話をまとめることができる、非デザイナー向けのホワイトボードサービスです。
時系列に流れてしまい、発信側と受信側のすれ違いが起きやすいチャットとは異なり、簡単にアイデアを並び変えたり、色を変えることができ、グラフィカルに整理することができます。
また、カードの位置で最適な項目同士を近づけることもでき、大学の研修においても生徒全員がオンラインで「postalk」を使った意見交換をするなど、活用の場が広がっています。
「flier」は、ビジネス書や実用書の要約を、PC・スマホ・タブレット端末から通勤時間や休憩の合間などに1冊10分で読むことができるサービスです。
総要約数は約3,000冊ほどで、幅広いカテゴリーから楽しむことができます。
また、経営コンサルタントや各分野の専門家が一冊一冊を精読し作成している高い品質の要約な点も、魅力です。
フリープランでは、無料の要約コンテンツを20冊程度読むことが可能です。
https://techsales-class.worx.jp/
「テックセールスクラス」は、接客・販売・営業職の方を対象に、最先端のセールスやITスキルを学び、IT営業職へのキャリアチェンジを目指すためのスクールです。
大きな特徴としては、転職の成功まで料金が発生せず、多くの人が教育機会を得ることができる出世払い型のビジネスモデル(ISA)だという点です。
また企業側としても、IT営業職として必要な接客スキルが高い人材を雇用でき、デジタル人材の労働力不足の解決に役立てることができます。
在籍中はもちろん卒業後もキャリアコーチングが定期的に実施され、転職成功までのサポートも充実しています。
Metaが公表した「Make-A-Video」は、ユーザーが記述したほんの数語または数行のテキストで、高品質で唯一無二のビデオクリップに変換することができる新たなAIシステムです。
テキストからビデオの変換と簡単に言っても、そこには短い言葉から画像への変換、そしてその画像がどのように動くかの予測といった、とても繊細で正確なAIシステムが必要になります。
現時点では、一般公開に向けて、Make-A-Video の分析、テスト、試行を続けている状態とのことですが、動画コンテンツや自動生成のニーズが高まっている現在、この最先端の技術が今後どのように進んでいくのか、注目を集めています。
「Simpway」は、日本初の出発店舗・返却店舗が固定の片道専用レンタカーのマッチングサービスです。
運営会社であるPathfinderが提供するのは、最適配置アルゴリズムを利用し、レンタカーの上り利用のユーザーと下り利用のユーザーをマッチングさせ、借りた店舗で返却する手間をなくすという、新しいサービス。
「自由な貸し出し」「乗り捨て料金が掛からない自由」「低価格による自由な移動」という3つの自由が主なメリットであり、LINEを使った予約やスマホでの解錠・施錠が可能です。
「オカネコ」とは、簡単な質問に答えて自分の家計状況を診断すると、待つだけでプロの提案が届いたり、個別チャットで悩みを相談できるサービスです。
自分の性別や、年齢、年収以外にも、家族構成や現在の保険料など細かく質問があり、診断結果では自分がどのタイプにあたるか、イラスト付きで教えてくれます。
1~2日ほどで診断結果をもとにした提案内容として、ファイナンシャルプランナーからのコメントが届きます。
「atena(アテナ)」は、郵便物受取の代行や管理をクラウド化するサービスです。
このサービスの利用により、会社に届く郵便を全て電子化して、テレワーク中の自宅などから確認ができる「郵便の管理」が可能になります。
リモートワークをしている社員に郵便物をどうやって渡せばいいのか、また社員側も自分宛ての郵便物を確認するためだけに出社しなければいけない、という課題を解決し、全てシステムで一元管理できるのがメリットです。
「SHElikes」は、Webデザイン・Webマーケティング・ライティングなどPC一つで働けるクリエイティブスキルを幅広く学ぶことができる、女性限定のキャリアスクールです。
出産を機に仕事を辞めなければいけないといった女性特有の悩みが解決できるサービスに魅力を感じるユーザーが多く、SHElikes の受講者は累計ベースで6万人を突破しています。
「ナースビー」は、公式LINEに登録しボタンを押すだけで看護師が自分の心の状態を把握し、「セルフモニタリング」ができるメンタルヘルスサポートサービスです。
大きな精神的負担を強いられる看護師のメンタルサポートに特化し、対象者が自らのストレスに気づき対処できる仕組みを提供しています。
「smooth」では、「初期費用で部屋を妥協したくない」「引っ越しをしたいけど貯金がない」という人のために、初期費用の分割払いで入居時の負担を0円にするサービスを提供しています。
入居前にsmoothが、賃貸不動産入居時に必要な敷金・礼金・仲介手数料といった初期費用の立替払いをおこなってくれ、6回払いの場合は分割手数料も0円です。(2022年11月現在)
「Recustomer」は、ECサイトの返品・交換・キャンセル業務を自動化することで、「顧客体験の向上」と「業務効率化」を実現し、売上向上を支援するプラットフォームです。
直接的には売上に結びつかない返品や交換は、オペレーションコストがかさんでしまいますが、Recustomerはこのデメリットを解消できるサービスとなり得るでしょう。
返品理由や使用状況に応じて、返品リクエストを自動で承認・拒否する設定することができ、返品商品の送り先を変更など、柔軟な設定が可能です。
「テレスぺ」は、空室を貸したいお店と、利用したい法人テレワーカーを繋ぐ、ワークスペースのマッチングサービスです。
ホテルやシェアオフィスの個室、飲食店の個室など、空いているスペースとそこで働きたい人をマッチングすることができます。
大手企業向けの法人契約プランもあり、社員向けにはテレワークスペース検索・予約サービス、法人総務部向けには社員・利用スペース一元管理機能などを提供しています。
「フィシュル」は、天然国産で旬の魚を瞬間凍結し最高の鮮度で届けるだけではなく、通常は市場に出回らない珍しい魚も味わうことができる魚のサブスクリプションサービスです。
フィシュルでは、形が悪かったり傷がついていたりと味には関係の無い理由で規格外とされる「未利用魚」を提供しており、SDGs視点でフードロスの削減を目指しています。
運動通信社とKDDIが共同で提供を開始した「ANYTEAM」は、コロナ禍で大きなダメージを受けることとなった学生スポーツを応援する目的で立ち上げられた、新たなプラットフォームです。
ANYTEAMは、全国の中学から大学に所属している部活チームとファンを繋ぐコミュニティサービスとして、メッセージの投稿やクラウドファンディングなどが機能として提供されます。
例えば支援機能では、部活が支援プロジェクトを立ち上げ支援金を募集することができたり、コミュニティメンバーであれば「いつでも」「少額から」でも気軽に自分が応援する部活に支援をすることができます。
「レシートローラー」は、LINEからレシート・領収書を写真で送るだけで、経費や自身のお金の利用状況を簡単に確認することができるサービスです。
同社では、紙レシートの削減を企業ミッションとしており、連携POSから電子レシートを発行するための仕組みを開発しています。
これにより、販売者がPOSとレシートローラーを連携させることで、消費者は指定したチャネル(LINE・メール・SMSなど)から、無料で電子レシートを受け取ることが可能になります。
「スマート書記」は、音声を活用して議事録作成の自動化・効率化を支援するクラウドサービスです。
AIによる精度の高い文字起こしによって議事録の作成の手間を削減するだけではなく、Web会議ツールの録音や、決定事項やサマリーの共有などもスムーズにおこなうことができます。
また、最大10名までの発話を認識できる自動話者分離機能を使えば、誰がどの発言をしたかを可視化することができ、その情報を議事録に活用することも可能です。
「CareMaker」は、在宅医療・介護に特化したAIによる訪問スケジュール管理クラウドです。
訪問ルートや希望条件などを考慮しスケジュールを自動で最適化できるAIを搭載しており、約10秒ほどで最適なスケジュールの候補を提案してくれます。
なお、訪問スケジュールはスマホやタブレットで情報共有・閲覧することができ、次の訪問先住所をタップすると自動でGoogle Mapに遷移することも可能です。
「UniCask」は、ウイスキーなどの蒸留酒の所有権をNFTで管理するサービスです。
NFTの所有者は、世界中どこからでも最上級のウイスキー樽を簡単に所有・収集・取引することができ、将来樽がボトリングされた後にはNFTと瓶詰されたウイスキーを交換することができます。
時間と共に味が変わるウイスキーだからこそ、時間の経過とともに価値を上げることができる新たなNFTとして、所有・保有することに意義が生まれており、顧客に新しい体験を提供しています。
以上、クランタイマーで2022年に話題になったWebサービスやアプリを紹介しました。
次回も最新のWebサービス・アプリについてご紹介するので、お楽しみに!
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