みなさん、こんにちは!
ブログを始めて2本目の記事です。
今回は当社(クランチタイマー株式会社)の事業の一つである、広島の子供・小学生向けプログラミングスクール「スタートプログラミング」を例に、ホームページ検索分析ツールでの検索分析と、分析結果から実際に行ったSEO改善施策をご紹介します。
広島など地域を商圏としたビジネスをされている方に向けて書いており、たとえWebにあまり明るくない広島の経営者さんでも、できるだけ今日から実践できるような内容にしたつもりなので、是非最後までご一読ください!
この記事では主に以下の方に向けて書いています。
ただし、事前準備としてホームページ検索分析ツールである Google Search Console の導入が必要です。
まだ導入されていない方はこの機会に是非対応してみてください。
※ 不明な場合は LINE@ や Twitter でお問い合わせ頂ければ、無料で導入をご支援いたします (^^)
みなさんは普段からパソコンやスマホで何気なく検索し、なんとなく目的のホームページを探して見ていると思います。
みなさんが何気なく検索しているつもりでも、大量のデータを集めてみるとたくさんのことがわかってきます。
それが今回解説するホームページの検索分析です。
ホームページ検索分析ツールには、Google Search Console という分析ツールを利用します。
Google Search Consoleは、自社のホームページが検索結果にどんな検索キーワードで、どのぐらい表示され、どのぐらいクリックされたかがわかるツールです。
これだけだとイメージがわかないと思いますので、具体的にデータを分析してざっくりわかることをピックアップしてみます。
だいたいどんなものかイメージできましたでしょうか?
ちなみにCTRはWebマーケティングではよく使いますので、初めて聞いた方はこの際に覚えましょう!
CTRとは?
Google Search Console がどんなものかわかったところでいよいよ本題です。
データ分析には大局観が必要です。
いきなり細かいところを見ようとすると混乱してしまいますので、広島など地域を商圏としてビジネスをされている方でも問題の箇所がわかるように解説してみたいと思います。
上記のとおりGoogle Search Consoleにログインし、左のナビゲーションから「検索パフォーマンス」をクリックしてください。
今回は検索結果分析だけですので見るのはこのページだけです。
ページが表示できたら3点だけ表示データをカスタマイズします。
上記2箇所をクリックして、「平均CTR」と「平均掲載順位」のグラフを表示してください。
フィルタすることで“広島”に絡んだキーワードのみ表示されます。
スタートプログラミングでは、ターゲットが30〜40代の小学生を子供にもつ保護者(母親)なのでスマホでのアクセスが70%を超えています。
(Google Analyticsという別のホームページ分析ツールで確認することができます)
ですので、よりターゲットの検索意図を分析するためにパソコンの検索結果はあえてフィルタしています。
※ 業種業態によって変わりますので、明らかではない場合は特定しなくてもかまいません。
検索パフォーマンスの設定が完了し、分析する準備ができました。
先ほど述べたように分析には大局観がとても大事です。
まずはキーワードなどをぼーっと眺めてみてください。
何か見えてきませんか?
表示回数は検索キーワードで検索されたときに、自社のホームページの名前(タイトル)や、概要欄が表示された回数を意味します。
表示された検索順位や対象のページ数にもよりますが、今回のケースでは表示回数が多いということは、広島のスマホを利用するユーザーが検索する回数が多いということになります。
ここで、もし検索される回数が多いにも関わらず、クリックされる回数が少なかったら…。
これはもったいないですよね?
まず分析するポイントはこの部分です。
クリックされる率はCTRという指標で表示されるんでしたね。
表示回数が多いにも関わらずCTRが極端に低いキーワードを探してみましょう。
「表示回数」をクリックすると多い順に並び変えることができます。
スタートプログラミングの例では、7番目に多く表示されている「広島市中区 プログラミング」というキーワードがクリックされそうなキーワードにも関わらずCTRがゼロでした。
ここが問題であることは明白なので、今回の改善の課題としてピックアップしようと思います。
CTRはどのぐらいであるべき?
ちなみにNet Boosterという調査機関が公開していた数値ですと、上記のようなデータがありました。
こちらも参考にされてください。
スタートプログラミングは対象が子ども(小学生)ですので、ホームページにも ”子ども” というキーワードがたくさん散りばめられています。
ただし、”子ども” は「子ども」「こども」「子供」とも書けますよね?
これを「表記ゆれ」といいます。
表記ゆれはGoogleでもかなりの精度で検索をマッチングしてくれますが、ユーザーは自身が入力したキーワードが書かれたホームページを優先的に選ぶことは容易に想像できると思います。
表記ゆれによりホームページに来訪してもらえないのはもったいないので、今回は適切なワードを選ぼうと考えました。
それぞれ検索キーワードのフィルターを使って調べたところ、「子供」というワードが最も検索されているキーワードであることがわかりました。
こちらも改善の余地がありそうですので、改善する課題としてピックアップします。
ユーザが検索する目的は、自身の知りたいという課題を解決するためです。
もしユーザーが検索したキーワードで、自社ホームページの検索順位(掲載順位)が低いのに、検索回数が多く表示されていたら…?
それは、他のホームページが検索ユーザーの課題を解決していない証拠です。
検索順位が低いということは、すなわち自社のホームページは2ページ目以降に表示されていることになります。
にもかかわらず、表示回数が多いということは、1ページ目のホームページではユーザーの課題を解決できておらず、ユーザーが仕方なく2ページ目以降の情報を集めているということが推測できるでしょう。
自社のホームページの検索順位(掲載順位)が低く、表示回数が多いもの、さらに自社のホームページが明らかに対象なユーザーの検索キーワードを探します。
この時、表示回数があまりにも少ないものはノイズとなってしまうので、上記の通りフィルター(今回は10回以上)します。
なんと、今回のケースでは最初にピックアップした「広島市中区 プログラミング」が対象となりました。
このキーワードは必ず改善した方が良さそうということがわかりました。
何度もお伝えしている通り、検索キーワードには見えないユーザーの検索の目的があります。
たとえ表示回数が多いキーワードでも、自社のホームページを閲覧する可能性がないキーワードに対策しても意味がありませんよね?
分析の際はキーワードから検索意図を汲み取らなければなりません。
上記は表示回数順で並べ替えたキーワードの一覧です。
例えば「広島 小学生」だとおそらく “広島の小学生向けイベント” を探しているのだと思いますし、「プログラミング 広島 大人」だと “広島の大人向けプログラミングスクール” を探しているのだと思います。
このように、検索され自社のホームページが閲覧される可能性がないものに対策しても意味がないので、検索キーワードの向こう側のユーザーをイメージすることが重要です。
分析結果から今回は大きく2点課題が抽出できました。
1点目は「広島市中区 プログラミング」がクリックされていない、2点目はホームページには「子ども」で統一しているが「子供」というキーワードが最も検索されていることがわかりました。
「広島市中区 プログラミング」というキーワードは対象データの中では多い89回も表示されていましたがクリック数が0回でした。
このクリック率を改善することで自社のホームページに誘導しアクセスを伸ばしたいのですが、まずはなぜクリックされないのかを推測します。
Googleの検索結果では、現在上記のように表示されています。
今回は、上記の情報からクリックされない原因はおそらく以下の3点ではないかと推測しました。
クリックがされないと思われる理由
①と②は自社で対策すれば改善できそうですが、③はそもそもターゲットではないので改善しても意味がありません。
よって対策ができる①と②を改善します。
実は当社のプログラミングスクールは広島市南区のみにあり、「広島市中区」に教室がなかったのでクリックされないのは当然でもありました。
ただ、2019年8月から2教室目を広島市中区に開校しています。
この「広島市中区」というキーワードで来訪されないのはもったいないので、教室案内ページのタイトルや概要を修正し、検索キーワードを埋め込むことにしました。
修正後がこちらです。
早速Googleにインデックスをリクエストしたところ、すぐに「広島市中区 プログラミング」でヒットするようになりました。
実際の効果はまた次回でご紹介しますが、クリックされる可能性は十分にあると思います。
続いて表記ゆれを改善します。
こちらは簡単ですね。
「子ども」をすべて「子供」に修正しました。
この時、注意したいのが、タイトルや概要欄だけでなく、ホームページのすべてのテキストを統一するようにしてください。
検索結果とホームページの内容に差異があるのは単純に訪問するユーザーから見ても違和感がありますし、Googleからも評価されにくくなります。
改善した後の表示がこちらです。
単純に「子ども」から「子供」に1文字減ったので、また別の角度で改善する際にもキーワードを埋め込みやすくなりました。
いかがでしょうか?
分析というととっつきにくいイメージがあったかと思いますが、意外と簡単に課題を発見できたのではないでしょうか?
次回は今回行った改善後の効果測定や振り返りについても記事にしたいと思いますのでお楽しみに!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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