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SEO最新情報・トレンドニュース【2023年5月】MFIへの移行完了

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著者:クランチタイマー株式会社

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クランチタイマーはアプリ・Webサービスなどの開発を手掛けるWebデベロッパーです。ブログ記事ではロジカルで最適な手法を伝え、課題解決の手助けとなる情報を惜しみなく提供していきます。



今回は、2023年5月に更新された、GoogleのSEOに関わる最新情報をご紹介します。

モバイルファーストインデックスへの移行を完了

モバイルファーストインデックス(以下、MFI)とは、Googleが2018年3月から開始した、モバイル版のサイトを基準に検索順位を決める仕組みです。

MFIに対応するには、モバイル版のサイトが高速で使いやすく、Googleの検索エンジンに適切に表示されるようにする必要があります。

Googleは、2023年3月22日付でMFIへまだ移行していないサイトに対する最後の移行処理を実行し、サイトの多くが移行を完了しました。

自身のサイトが切り替わっているかどうかを確かめるためには、Google Search Consolの設定画面で確認することができます。

インデックスクローラーが「スマートフォン用 Googlebot」という表示になっている場合、移行が完了しています。

MFI移行が完了しているにもかかわらず、 Search Consoleに正しく反映されていないサイトもあるようです。

いずれにせよGoogle側での移行は完了しているため、修正完了が反映されるのを待ちましょう。

新しいクローラー「Google-InspectionTool」を追加

2023年5月17日、Googleの一般的なクローラーリストに、Google-InspectionToolが追加されました。

新たなクローラーについて、Googleは以下のように説明しています。

Google-InspectionToolは、Search ConsoleでリッチリザルトテストやURL検査などの検索テストツールで使用されるクローラーです。
ユーザー エージェントとユーザー エージェントトークン以外は、Googlebotを模倣したものです。

出典:Google検索セントラル

言い換えると、Google-InspectionToolは、Googlebotの機能に似ていますが、ユーザーエージェントが異なります。

そのため、以前はGooglebotと区別が困難でしたが、Google-InspectionToolでは、URL検査ツールやリッチリザルトなどの検証ツールのアクセスを識別することができます。

2024年3月からコアウェブバイタル指標をFIDからINPへ置き換えると発表

Googleはコアウェブバイタルの3指標の1つとして用いていたFIDをINPに置き換えることを発表しました。


引用元:Google検索セントラル

コアウェブバイタルとは、Webサイトのユーザーエクスペリエンス(UX)の指標です。

Googleが独自に開発した指標で、Webサイトの表示速度、視覚的な安定性、インタラクションの応答性を測定します。

また、コアウェブバイタルは、Googleの検索エンジンでWebサイトのランキングに影響を与える要素の一つです。

現在用いられているコアウェブバイタルの3つの指標は、次のとおりです。

  • ・LCP(Largest Contentful Paint):ページの主要なコンテンツが表示されるまでの時間を測定
  • ・FID(First Input Delay):ユーザーがページに初めてインタラクションするまでの時間を測定
  • ・CLS(Cumulative Layout Shift):ページのレイアウトが読み込み中に変化する度合いを測定

今回FIDは、以下のINPに置き換えられると発表がありました。

  • ・INP(Interaction to Next Paint):ユーザーがページ滞在中に発生するすべてのインタラクションが完了するまでの時間を測定

FIDはユーザーがインタラクションをおこなうまでにかかる時間を測定しているのに対し、INPはユーザーがインタラクションできる状態になるまでにかかる時間を測定しています。

FIDとINPの対策としては、どちらもページの表示速度を向上させることです。

ページの表示速度を向上させるためには、以下の方法があります。

  • ・画像や動画などのファイルサイズを小さくする
  • ・必要なJavaScriptやCSSを最適化する
  • ・CDN(Content Delivery Network)を使用する
  • ・キャッシュを使用する

2023年後半には、Search ConsoleのレポートにINPが追加されることになります。

コアウェブバイタルの指標を改善することで、WebサイトのUXを向上させ、Googleの検索エンジンで上位に表示されるようになるため、対策をしておきましょう。

サイト名に関するドキュメントを更新、サブドメインについて言及

2023年5月22日に、サイト名に関するドキュメントが更新され、サブドメインについて言及されました。

この更新により、サブドメインのサイト名をGoogle検索に伝えることができるようになりました。

この更新は、サブドメインを利用するサイト運営者にとってメリットがあります。

サブドメインのサイト名を Google 検索に伝えることで、ユーザーが検索結果でサイトを見つけやすくなり、アクセス数を増やすことができます。

Google 検索セントラルのサイト名に関するドキュメントについては、こちらをご覧ください。

2023年5月のGoogle SEOオフィスアワーの文字起こしを公開

こちらはユーザーからの質問にGoogleが回答したもので、一部日本語訳したものをご紹介します。

異なるURLテストツールでは、生成される結果に違いはありますか?

一般的には同じ方法で生成されます。

ただし、作成方法は2種類あります。

Google Search Consoleで [クロール済みのページを表示] タブを使うときにインデックス登録パイプラインを使用する方法と、Google Search Consoleのライブテストまたはリッチリザルトテストツールのライブテストを使用する方法です。

ライブテストの場合は両方とも、キャッシュをスキップして、ページの現在のバージョンがどのようにレンダリングされるかについて、現時点での状態を示します。

そのため、キャッシュがないこと、キャッシュのタイムアウトが発生しないことが、レンダリングされる結果に影響します。

このタイムアウトが発生するタイミングとタイムアウトが発生するかどうかによって、レンダリングされた HTML が異なる場合があります。

ただし、インフラストラクチャのまったく同じパスを使用して、作成されています。

ウェブサイトのバックエンドはランキングに影響しますか?

たとえば、HTMLのレンダリングにWordPressを使っている場合、カスタムメイドのCMS を使っている場合、その他の特定のプログラミング言語を使っている場合でも、基本的には関係ありません。

ただし、そのパフォーマンスと動作は影響します。

たとえば、サーバーが特に低速の場合、ランキングに影響を及ぼす可能性があります。

画像のURLが複数のレベルで構成されている場合、Googlebot による画像のクロールとインデックス登録の障害となりますか?

たとえば、次のようなケースでもクロールとインデックス登録には影響しないのでご安心ください。

https://www.abc.com/ab/cd/content/ category/image/hires/imagefilename. jpg

Google Search Consoleが誤ったクエリを表示する可能性はありますか?

Search Consoleのパフォーマンス データは特定のクエリに対してサイトが表示されたときに収集されます。

データは理論上のものではなく、ユーザーが検索したときに表示されたものに基づいています。

そこによくわからないデータが含まれている場合、レポートの設定を絞り込み、具体的な内容を確認することをおすすめします。
特定の国のみか?または特定の検索タイプのみか?非常に短い期間のみに発生しているものか?そのような特定の内容を表示する検索結果を再現できる場合もありますが、表示されなくなったり、たまにのみ表示されたりする場合もあります。

解けないパズルであるケースもあり、現時点では再現できないことを受け入れるほかない場合もあります。

画像にわかりやすいファイル名を付けることはどの程度重要ですか?

一般的に、わかりやすい名前を付けることは多少は役に立ちます。

ただし、画像数が数百万点など非常に多い場合は、どこかの時点でその作業をする価値があるかを検討する必要があります。

画像がそれほど多くないならば、わかりやすい名前を付けるようにしましょう。

ただ、画像が山のようにある場合は、手間をかける必要はないでしょう。

Google画像検索に関するSEOのおすすめの方法もご確認ください。

おわりに

本日は、2023年5月に更新された、検索エンジンに関わる主な最新情報をご紹介しました。

その他専門的な内容を含みますが、Googleの更新情報はこちらからご確認いただけます。

https://developers.google.com/

今後も定期的に新しい情報をお届けしていきますので、ぜひ皆さんのサイト運営にお役立ていただければと思います。

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筆者

メディア編集部

クランチタイマーのメディア編集部です。 話題になった最新のWebサービスやアプリなど、ITに関するトレンド情報をお届けします。

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