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「ただ送るだけ」から脱却!初心者でも実践できるメールマーケティング手法

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メールマーケティングに興味があるが、どのような手法があるか分からない」
「月に1回メルマガを送っているものの、いまいち効果測定ができていない」

自社のWebマーケティングを担当していて、このように疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、初心者でも簡単に「ただ送るだけ」から一歩進んだメールマーケティングをおこなう方法をご紹介いたします。

メールマーケティングの手法

まずは、一般的なメールマーケティングの種類について、おさらいしておきましょう。

1.メルマガ

メルマガ(メールマガジン)は、自社の製品やサービスの情報など、事前に許可を得た購読者に配信することで、コミュニケーションをとる手法です。

(例)

  • ・自社オウンドメディア(ブログ)更新のお知らせ
  • ・新商品のご案内 など

merumaga

2.ステップメール

ユーザーの検討フェーズやアクションに応じて、あらかじめ準備しておいたスケジュール・内容で、メールを段階的に自動配信する手法です。

(例)

  • ・資料をダウンロードしたユーザーには、お礼メール(1通目)を配信
  • ・3日後には、不明点や困っていることがないか、個別相談やヘルプコミュニティーのご案内を配信(2通目)
  • ・1週間後には、関連するセミナーのご案内を配信(3通目)

stepmail

3.セグメントメール

ユーザーの条件に合わせて、必要だとされる適切な情報を配信する手法です。
業種、性別、居住地、商品の購入履歴などが活用されます。

(例)

  • ・地域限定の商品やキャンペーン内容を、その地域に住んでいる顧客に配信
  • ・その顧客がクリックし閲覧したブログ記事を参考に、その興味にあわせたメールを配信

segment

4.リターゲティングメール

カートから離脱したユーザーに対してリマインドメールを送るなど、ユーザーの行動をもとに配信する手法です。
ユーザーの興味が高まっているタイミングに合わせて、アプローチすることができます。

(例)

  • ・商品ページを閲覧したものの購入まで至らなかったユーザーに、翌日割引クーポンを配信
  • ・お気に入り登録されている商品が値引きされたタイミングでお知らせを配信 など

retargeting

メールマーケティングで陥りがちな3つの失敗と対策

次に、メールマーケティングで初心者が陥りがちな失敗例と、その対策をご紹介します。

【失敗例1】効果測定ができていない

メールマーケティングにおいて最も必要なのは、顧客にとって有益な情報を発信し、信頼関係を構築するということです。

そのためには、顧客がメールを開封したのか、どのようなリンクをクリックしたのか、効果測定をすることが必要です。

必ず測定すべき指標

  • ・開封率(メールがどれだけの人に読まれたか)
  • ・到達率(メールは配信先にきちんと届いているか)
  • ・メール内リンクのクリック率(どれだけの人を誘導できたか)
  • ・コンバージョン率(メールからどれだけの売上を得ることができたか)
  • ・配信停止率(購読者からメール購読を解除されていないか)

最低限上記の指標は測定し、配信内容やスケジュールなどの改善によって、PDCAを繰り返しおこないましょう。

なお、メールマーケティングにおけるKGI(最終目標)の設定や、その結果を確認をすることも大切ですが、闇雲に設定しても非現実的な数値になってしまうことがあります。

まずは、現状におけるメールの開封率やコンバージョン率などを測定し、明確な目標について検討してみましょう。

効果測定ができる有料ツール

blastmail

blastmail
https://blastmail.jp/

blastmail(ブラストメール)は、最低限必要な機能だけを厳選した価格の安さから、顧客導入シェア数11年連続1位を獲得しています。

主な機能としては

  • ・HTMLメール作成
  • ・ターゲット配信
  • ・空メール登録
  • ・効果測定ツール(クリック数・開封率)
  • ・迷惑メール対策

などがあります。

Lightプランであれば、初期費用10,000円(1年契約で半額)・月3000円で手軽にメール配信や効果測定をおこなうことができます。

配配メール

haihai
https://blastmail.jp/

配配メールは、メールマーケティングに必要なものが揃った機能の充実さと、きめ細かなサポート体制が魅力です。

主な機能としては、

  • ・HTMLメール配信
  • ・セグメント配信
  • ・ステップメール配信
  • ・複数From配信
  • ・効果測定(クリック数・開封率・配信エラー解析・A/Bテスト)
  • ・来訪通知

などがあります。

ただし、プランによって利用できる機能が異なるため、詳細な金額については問い合わせが必要です。

無料で効果測定ができる方法

Googleアナリティクスでは、URLにパラメーターを付与することで「メルマガ別の流入数」や「どのリンクのクリックが多いか」を計測することが可能です。

パラメータとは、URLの末尾に付ける「?utm」から始まる文字列で、同一ページのURLであっても別のURLとしてGoogleアナリティクスで計測することができます。

(参考:自社URLにパラメーターを付与したURL)

parameters

UTMパラメーターの作成方法

まずは、Googleが提供している「Campaign URL Builder」を利用し、パラメーターを作成します。

Campaign URL Builder

最低限必要な設定項目は、下記の通りです。

1.website URL:誘導するWebサイトのURL
(例)https://www.crunchtimer.jp/blog/17215

2.campaign source:参照元の名称
(例)mailmagazine

3.campaign medium:参照元メディアの種類
(例)email(Googleのルールに合わせる必要あり)

4. campaign name:キャンペーン名
(例)20230101(配信した日付など)

入力が完了したら、画面下にURLが表示されているので、そのURLをメルマガの文中に入れるリンクなどで活用しましょう。

UTMパラメーターの数値をGA4で確認する方法

GA4image1

UTMパラメータを設定後、GA4で数値を確認する方法ですが、集客>トラフィック獲得より確認することができます。

「セッションのデフォルトチャンネルグループ」横にあるプラスマークから、トラフィックソースからセッションの参照元/メディアを選択しましょう。

GA4image2

これにより「Campaign URL Builder」で設定したキャンペーンからのユーザー数などを確認することができます。

【失敗例2】顧客の分類ができていない

先ほども述べたように、メールマーケティングにおいて最も必要なのは、顧客にとって有益な情報を発信し、信頼関係を構築するということです。

現状おこなっているメールマーケティングで、内容をセグメントせずに、顧客リスト全員に送っているという場合は、まず顧客の分類を始めましょう。

例えば、不動産を検討中のユーザーに対しては、年齢・性別・家族構成・過去の購入履歴といった情報をもとにおすすめの物件を発信することによって、ニーズに合わせた有益な情報を発信することが可能になります。

具体的な顧客の分類方法としては、下記のような例が挙げられます。

分類方法① セグメンテーション変数を活用する

以下は、市場や顧客を分類する際に把握しておくと良いとされる、代表的な変数(基準・根拠)です。

必ずしも全て必要という訳ではありませんので、自社のサービスや配信内容にあわせて顧客情報の整理や分類をおこないましょう。

segmention

人口動態変数(デモグラフィック)
  • 年齢
  • 性別
  • 職業、所得
  • 家族構成
  • 学歴 など

BtoBの場合は、業種・企業規模・従業員数・部署・役職・決済権の有無などが挙げられます。

地理的変数(ジオグラフィック)
  • 住んでいる国や地域
  • 人口密度
  • 気候
  • 文化、生活習慣 など

BtoBの場合は、企業や店舗の所在地域などが挙げられます。

心理的変数(サイコグラフィック)
  • 性格
  • ライフスタイル、趣味
  • 価値観
  • 購買動機 など

BtoBの場合は、その他にビジネス課題などが挙げられます。

行動変数(ビヘイビアル)
  • サービスの利用頻度、利用目的
  • 購入商品、金額
  • 製品に関する知識
  • サイトの閲覧ページ など

分類方法②顧客を購買の有無によって分類する

特にBtoBの場合、顧客が過去に自社サービスを利用しているかしていないかで、配信内容を分ける方法が効果的です。

顧客の分類については、大きく分けると3種類考えられます。

  • 既存顧客
  • 失注顧客(過去に商談などで接点があったものの受注には至っていない)
  • 商品およびサービスへの興味が薄い見込み顧客

rank

例えば既存顧客に対しては、顧客が購入したサービスに関連する商材の紹介、何か困りごとがないかの確認・フォローメールなどが効果的です。

失注顧客に対しては、事例紹介コンテンツや顧客インタビューなど、購入を後押しするような情報が良いでしょう。

一方で、まだ一度も購入にまでは至っていない見込み顧客には、ブログ記事やセミナー情報、クリックしたURLから顧客の関心があるような情報を発信することも効果的です。

【失敗例3】開封率・クリック率を改善できていない

効果測定の結果から開封率やクリック率が伸びていない場合は、件名や配信日時などの改善をおこないましょう。

開封率の改善例
  • ・差出人を個人名に変更
  • ・Gmailの受信画面に表示されるように、ロゴ設定をおこなう
  • ・件名の文字数はなるべく短く的確に、重要なワードは15字以内に入れておく
  • ・件名にはユーザーの関心を引くようなワードを使う
  • ・BtoBの場合、配信日は忙しい月曜日や金曜日を避ける
  • ・BtoCの場合、ターゲットユーザーが閲覧しやすい時間を想定し配信する
クリック率の改善例
  • ・重要な内容やCTAはファーストビュー内に収める
  • ・文字リンクだけ設置している場合、ボタンに変更しA/Bテストをおこなう
  • ・画像を適度に使って読みやすくする
  • ・画像にはAltテキストを設定する

おわりに

ここまで初心者でも簡単に、効率的なメールマーケティングをおこなう手法についてご紹介しました。

メールマーケティングは、コストが低く費用対効果が高い施策ですが、全ての顧客に同じアプローチをするだけでは効果が得られません。

正しい効果測定や顧客分類を実施し、有益な情報発信を通して顧客の満足度を高めましょう。

筆者

神本 なつみ

前職ではWebディレクション・広告運用などに従事。 Web上での集客や売上アップを推進するべく戦略の策定から解析・改善、更にオウンドメディアの校正および管理などを担当。 幅広くWebマーケティングの知識を分かりやすくお伝えしてまいります。

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