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オウンドメディアの作り方とは?効率的に始める6つのステップ

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Crunchtimer株式会社

著者:クランチタイマー株式会社

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クランチタイマーはアプリ・Webサービスなどの開発を手掛けるWebデベロッパーです。ブログ記事ではロジカルで最適な手法を伝え、課題解決の手助けとなる情報を惜しみなく提供していきます。



「今すぐオウンドメディアを作りたい!」

でも、日々の業務に追われてなかなか着手できない

どのように始めたらいいのか分からない……とお悩みではありませんか?

この記事では効率的に今すぐ始めるためのオウンドメディアの作り方をお伝えします。

オウンドメディアを始めたい皆さんの、最初の一歩をお手伝いできれば幸いです。

オウンドメディアとは

オウンドメディア(Owned Media)とは企業が自社で保有する、パンフレット・コーポレートサイト・SNSなどすべてのメディアの総称です。

広義の意味ではどれもオウンドメディアの一つではありますが、Webマーケティングでは、自社が所有しているWebマガジンを指すことがほとんどです。

オウンドメディアを始めるメリット

オウンドメディアには、以下のようなメリットがあります。

  • ・自社のコンテンツ(記事)が長期的な資産になる。
  • ・広告費を削減しながら、集客できる。
  • ・ブランディングに貢献する。
  • ・自社のファンを獲得できる。
  • ・顧客のロイヤリティ(信頼)を高められる。

現在多くの企業が行っているWeb広告を頼った手法では、どうしても広告単価に左右されてしまいます。

そのためWeb広告に頼らず、自社のファンを育てていくオウンドメディアにメリットを感じる企業が増えてきたのではないでしょうか。

オウンドメディアの作り方 STEP1:社内でチームをつくる

どのようなオウンドメディアを目指すかにもよりますが、発信する分野に知見がある場合は外部に依頼するよりも、社内で記事を作成することをおすすめします。

長く続けられるチームづくりをすることが、オウンドメディアを長く続けていく上ではとても重要です。

経営陣にもオウンドメディアを作るメリットや長期的に運用する必要性についてしっかりと理解を得た上で、オウンドメディア以外の業務と兼任する場合は負担をかけすぎないようにチームづくりをしましょう。

社内で必要なチームメンバーとは?

オウンドメディアには、最低限下記のような役割をもつメンバーが必要になります。

  • チームリーダー(チームの責任者。目標・コンセプト・KPI設定・メンバーの選定など)
  • ディレクター(チームメンバーへの指示出し・校正・データの分析など)
  • ライター(キーワードをもとにした、コンテンツの作成)
  • デザイナー(バナーなど必要な画像の制作)
  • エンジニア(技術的なSEO施策、サイトのメンテナンスなど)

もちろん、社内のリソースで足りない部分は外注したり、予算次第でSEO対策を専門性の高い業者に任せることができます。

まずは、方向性決めに必要なメンバーを

今すぐに多くのメンバーを巻き込むのは難しい、という場合は、社内でまず方向性を定めるために必要なチームリーダーとディレクターを決定しましょう。

オウンドメディアの作り方 STEP2:目的とターゲットを決定する

オウンドメディアを始めるにあたって、最初に必要なのはどのような目的をもって誰に届けたいのかを整理することです。

なぜ、オウンドメディアをするのか(目的)

目的は企業によって様々かと思いますが、代表的な目的の例をご紹介します。

  • ・集客、新規リード(見込み顧客)の獲得
  • ・認知向上、ブランディング
  • ・商品の購入に繋げる
  • ・人材の採用

目的は複数設定することも可能ですが、その場合は優先順位をつけていきましょう。

はじめは、アクセス数やお問い合わせ数をKPIにしない

KPI(中間目標)は、最初のうちは細かく設定しなくても問題ありません。

オウンドメディアを立ち上げてすぐの間は、検索エンジンからのアクセスも集まりづらく、PVやお問い合わせ数での成果判断が難しいもの。

最初のうちは、ひと月に公開する記事の数をKPIに設定しておきましょう。

ひと月に公開する記事の数は、無理なく少ない記事からでも大丈夫です。

簡単に作ることができる記事を量産するよりも、より専門性・独自性がある内容でユーザーの役に立つコンテンツ作りを心掛けることが大切です。

誰に届けたいのか(ターゲット・ペルソナ設計)

次に、どのようなターゲットに届けたいのかを整理していきます。

新規リードの獲得を目指している場合→これから自社のサービスを購入する見込みがある顧客。

人材の採用を目的としている場合→求職者。

大まかに言えばこのようなターゲットですが、ただこれだけではターゲットの具体的な人物像や抱えている課題まで明確化できていません。

まずは、実際に知っているターゲット一人をペルソナとしてイメージしてみましょう。

例えば、過去に自社のサービスを契約したことのある顧客や、既に自社で採用されていてターゲットに近い社員など。

根拠あるペルソナを

身近な人物を想像すると、より具体的にターゲットの思考や行動が理解しやすくなります。

例えば、自分が知っている情報だけではわからない場合は、顧客にインタビューをするのもおすすめです。

ペルソナのどのような情報をまとめたらよいか迷った際には、下記のテンプレートをぜひご活用ください。

ペルソナイメージ
ペルソナテンプレートイメージ

ペルソナのテンプレートをダウンロードする

オウンドメディアの作り方 STEP3:サイト設計をする

「記事内に、コンバージョンに繋がる導線がない」
「サービスの紹介ページがなくて、詳しい内容が分からない」

そんなサイトのままでは、十分な成果に繋げることが難しくなります。

いくら良い記事が書いてあっても、ユーザーは記事だけを見てコンバージョンに至ることは少なく、様々なコンテンツを見て判断します。

サイト設計を効率化するチェックポイント

  • ・サイト全体や各記事に、適切なリンクボタンの設置(CTA)や誘導設計ができているか。
  • ・サイトデザインのイメージが、目的・ターゲットから離れていないか。
  • ・ターゲットとなるユーザーが問い合わせをスムーズにできるようになっているか。
  • ・コンテンツ内で、他社にはない価値を表現できているか。
  • ・ページの読み込みスピードに問題はないか。
  • ・ブログの記事は読みやすく、タグの使い方に間違いはないか。
  • ・descriptionやOGPなど、内部SEO対策が十分にできているか。
  • ・セキュリティ対策に必要なSSLは利用されているか。
  • ・Googleアナリティクス・Googleサーチコンソールなど、データ分析に必要な準備はできているか。

上記以外にも様々な施策がありますがユーザーがストレスなくスムーズに問い合わせできる環境を整え、日々改善していくことが重要です。

オウンドメディアサイトの構築自体は専門業者に任せる方が、自社のコンセプトに合ったデザインやサイト内部のSEO対策などを十分に行うことができます。

また、サイトの構築には時間がかかるため、キーワードの選定や記事の執筆と同時進行で進めておけるといいでしょう。

オウンドメディアの作り方 STEP4:優先順位をもとに、キーワードを選定する。

目標やターゲットが明確になった後は、オウンドメディアで狙うべきキーワードを選定します。

キーワード選定とは、ターゲットユーザーが検索しているキーワードから記事化するテーマを選ぶ作業のことです。

オウンドメディアでは言いたいことを自由に書くのではなく、ターゲットにどんなニーズがあるのか先読みすることが重要になります。

候補となるキーワードの洗い出し

まずは、先ほど設定したペルソナが知りたがっているであろう情報をイメージして、キーワードを洗い出していきましょう。

様々な媒体を参考に

具体的にキーワードが思い浮かばないときは、自社のパンフレットやサイトを見返してみたり、類似のサービスを行う他社のサイトやオウンドメディアを参考にするのも方法の一つです。

この段階では、細かいキーワードを出すよりも、軸となる単語を出していきましょう。

単語の数が溜まったら、2語以上のキーワードから構成される複合キーワードを考えまとめていく必要があります。

ユーザーは具体的な悩みがあるときほど、2語以上の複合キーワードを使って、より具体的な言葉で検索します。

例えば「ジム」ではなく、「ジム 安い」「ジム パーソナル」など。

どんな複合キーワードがあるのか、キーワードのボリューム数はどのくらいか確認する場合は、無料のキーワード選定ツールを活用しましょう。

ラッコキーワード

ラッコキーワード

このツールでは、キーワードを入れると、そのキーワードをもとにした複合キーワードを一覧で洗い出してくれます。

右上には全キーワードをコピーするボタンもあるので、コピーしてGoogleキーワードプランナーに貼り付けることも可能です。

 

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナー

このツールでは、キーワードの月間検索ボリューム数を調べることができます。

しかし、無料の機能のままでは、検索ボリューム数は100~1000といった大まかな数字での表示になってしまいます。

数字を細かく見たい場合は、Google広告に少額でもいいので出稿すれば、表示されるようになります。

オウンドメディアで発信するキーワードの優先順位

次に、集めたキーワードに優先順位をつけていきます。

優先順位が高いキーワードとは

  • ・検索ボリュームが多いキーワード
  • ・ターゲットユーザーの緊急度が高く、自社のコンバージョンに繋がりやすいキーワード
  • ・SNSでシェアされる可能性が高いキーワード

これら全てに当てはまるもので、優先して執筆するキーワードを絞り込んでみましょう。

多くの競合がいない状況であれば、特に効果が出やすいかもしれません。

これから書こうと思っている内容と似たような他社の記事がたくさんシェアされているようであれば、今後もSNSでシェアされる可能性が高いです。

※もちろん、検索ボリュームが少なくても、コンバージョンに繋がるキーワードは多くあり、ナーチャリングといって購買意欲がないユーザーをコンテンツを通して顧客に育てるという考え方もあります。

この先もずっと、検索ボリュームが少ないキーワードの優先順位を下げるべきではありませんが、まずはじめの一歩として、こちらの優先順位から始めてみましょう。

オウンドメディアの作り方 STEP5:SEOを意識したライティングをする

SEOライティングとは、Googleなどの検索エンジンで上位表示させることを意識して文章を書くことを指します。

オウンドメディアの集客方法には、広告やSNSなどもありますが、SEOライティングは費用もかからず対策しやすいというメリットがあります。

SEOライティングを完成させるポイント

  • ・タイトル・ディスクリプションにキーワードを入れる。
  • ・「これ」「それ」「あれ」などの代名詞はなるべく使わずに、名詞に置き換える。
  • ・見出し(hタグ)にも、不自然にならない程度にキーワードを入れる。
  • ・文章以外にも表や図などを活用する。
  • ・専門用語は使わずに、ターゲットユーザーの検索意図に合わせて、分かりやすく伝える。

これらは一例にはなりますが、簡単にできるものばかりですので、ぜひ実践してみてください。

更に、SEOライティングができているかのチェックシートを用意すると、相互チェックがしやすくなります。

こちらにテンプレートを用意しているので、ぜひご活用ください。

SEOライティングチェックシート

SEOライティングのチェックシートをダウンロードする

オウンドメディアの作り方 STEP6:データ分析

コンテンツはリリースして終わりではなく、PDCAサイクルを回す必要があります。

データとして見ていくべき指標

  • ・ターゲットとするキーワードでの検索順位
  • ・ページビュー数(ユーザーがページを閲覧した回数)
  • ・セッション数(特定の期間内にサイトに訪問したユーザーの訪問回数)
  • ・新規ユニークユーザー数(特定の期間内にサイトを訪れた新規ユーザーの数)
  • ・SNSでのシェア数
  • ・ページ滞在時間
  • ・リピート率
  • ・遷移数(あるページから別のページへ遷移した数)
  • ・回遊率(ユーザーが1度のサイトへの訪問で、何ページを閲覧したかを表す数値)

これらを定期的に確認しながら、改善・検証を繰り返していきましょう。

おわりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

たとえ良い記事であっても、成果に結びつくまでには時間がかかります。

長期的な視点をもって、オウンドメディアを育てていきましょう。

クランチタイマーでは、オウンドメディアの戦略づくり・構築・運用まで、さまざまなサービスをご用意しています。

まずはお気軽に問い合わせください。

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筆者

神本 なつみ

前職ではWebディレクション・広告運用などに従事。 Web上での集客や売上アップを推進するべく戦略の策定から解析・改善、更にオウンドメディアの校正および管理などを担当。 幅広くWebマーケティングの知識を分かりやすくお伝えしてまいります。

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